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『全日本ポールスポーツ選手権』の結果報告

会員の皆様、

この度は『全日本ポールスポーツ選手権』参加の為、スタジオを4日間クローズすることとなり、ご迷惑をお掛け致しました。

シニア・プロフェッショナルのアーティスティック部門に出場し、無事優勝することが出来ました。下記が、大会の映像となっております。

https://www.youtube.com/watch?v=8vatzuAb0Yw

スコアは70.4点。個人的には十分に世界記録を狙える内容だと思っていましたが、思った以上に得点が伸びませんでした。

とはいうものの、過去のスコアの高い演技を見ると、IPSFの考える「アート」と、私たちの考える「アート」に大きな乖離があることはわかっていたので、予想も出来ていました。ただ、この「アート」の部分に関する考え方には確固とした考えがあるため、この部分で妥協するつもりはなく、この結果を甘んじて受け入れるしかありません。

私は、バレエのように美しく、また見ている人に感動を与えるポールを目指しています。ただ、いわゆる王道なポールは近年の大会では評価されず、トランジションを多用し、スタイルもエッジを効かせ、風変わりな演技がアーティステックであると受け入れられ、高い評価を受けています。

話を少し抽象化すると、アンディ・ウォーホールの「キャンベルスープの缶」ですらアートになり得ます。つまり、アートとはそもそも文脈に依存し、その評価は極めて相対的です。

とはいうものの、絵画で言えばルネサンスに端を発する写実性の追求、普遍的な美への挑戦、そしてそれらを可能とするために油彩技術や線遠近法などの技術が開発され、そういう長い歴史という背景があって初めて、それに挑戦する形でコンテンポラリー・アートなどがアートとして成立します。

ポール・ダンスはまだ圧倒的に歴史が浅く、新体操やバレエなどに比べると評価の軸も定まっていません。これは、様々なスタイルが生まれ、個性が生きることを意味しているため、良い側面がある一方、バレエのような長い年月を経て到達した美しさや、それがもたらす感動と深淵さに到達できません。

なにが良いか否かは、私が決めるものではありませんが、フラクタル、黄金比、対称性などの例を出すまでもなく、人間は美しいものに引かれる生き物です。

例え得点が伸びなくても、その時その時のトレンドに迎合することなく、高い技術と美しい身体表現という王道をゆくポールで勝負してゆきたいと思います。

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